リップノイズ取る

もしその曲がインストルメンタルではなく、なにかしらヴォーカルが録音されたものであれば、ミックスの時には必ずリップノイズを取る。例外なく。何本ボーカルトラックがあったとしても。

しかもかなり細かくやるので時間も掛かる。MIXの作業の50%をヴォーカルのノイズを取る作業に費やすこともある。それほど気になるし、許せない。でも取れない場合もある。サ行の森に紛れ込んでいたら一生探せない。

理想はこんな状態で「発見」した時だ。

わかりやすい。これならサササッとペンシルでまっすぐに均してdone。

当初、SCOFのレコーディングもミックスダウンもスタジオでエンジニアの元で、アナログ24chだのデジタル48ch、はたまたADATでの作業だった。その場合リップノイズを消すのは難しいことだった。こちらにできるのはなるべくリップノイズを「出さないこと」「目立たせないこと」。そのためになるべく大きな声で歌う。

でも小さい声で歌いたいときだってあるわけだし、囁き声が曲のイメージに合うのであればそうすべきだ。そしてリップノイズに妥協する。しょうがないじゃないか。

そして今、自分でレコーディング、ミックスをするようになった。来た。「リップノイズ」取り放題だ。Logicを使っていた頃はちょっと苦労したが、Pro Toolsになってからは更に「リップノイズ取りゲーム」は加速。ず〜っとやってる。もし、リップノイズを取るアルバイトがあればやりたいくらいだ。

最近は「リップノイズ取り」に「サ行をクリップゲインでちょっと下げる」作業が加わって更にボーカルの波形と向き合う時間が増えた気がする。でもタイミングは絶対に変えない。・・・。ピッチは多少変える。


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