どうでもいい記憶

たとえば波形をチョップしている時とか
どちらかというと”こなし作業”をしている時に
手の動きとは別に
頭では以前の記憶がふいにあらわれる。

あ〜あの時失敗したなぁ
とか
あ〜あんなこと言わなければよかったなぁ
とか
後悔していることがかけ巡って
「んがっうう〜くぁっだっだっ」
と声に出る。
手は波形を切りながら。

それと
なんかよくわからないけれど
すごーくちっさい
どうでもいい(とも思われる)塵のような
記憶があらわれる場合も多い。

カバが口を開けているように見える実家の壁のシミ
とか
20年前くらい(たぶん)にテレビに出ていた
街頭インタヴューに答えていたヒトの顔
とか
一年前に行った大分別府の道に転がる石
とか

なんでこんなことが頭に浮かぶんだろ?


不思議に思いながら
カチャカチャシャッシャと
波形を切っている。