欠片を集めて

レコードをただ漠然と聴くことができない。
常に「何か無いか、ナニカナイカ…」と
確認しながら聴いている。

『何かを探している』のだ。
まちがいなく。

何度も聴いたはずのレコードでも
隙間にある”オープン”になった
ハットだの声だのシンセ音などetc…が見つかる事がある。
曲の終わりの残響がパッドに聴こえる事もある。

レコードから見つけた
そういった”カケラ”みたいなものを組み合わせて
何かできるかもしれないな…

思う瞬間がワクワクする。

逆に完璧なループを”見かけた”時は
あ、いや、その、いいのかな…

不安になったりする。

つづく