なにか欲しい

定期的に
「機材が欲しい…何かは思いつかないが…」
という感情がやってくる。

ネットや雑誌などで
新製品が出たと知ると
それについて調べてみるし
インスタグラムで流れてくる
世界のあちらこちらで奏でられる興味深い音に
驚きつつ耳を傾け
未知のシンセやDAWやエフェクターを見るたびに
心奪われている。

だが
どれも今”要らない”のだ。
ただ”それでも何か欲しい”という感情だけは続いている。

「もしコレを買ったとしたら?」
というシミュレーションをする。
まず置き場を考える。
繋ぐケーブル、及びインプットアウトプットを考える。
次に使い方を”覚える”ことについて考える。
そして最終的には
果たしてソレを使ったとして
どれだけの”意味””効果””満足”を得られるだろうか。
という事に思い巡らせる。

ここまでくると大概
「えと…ま…いらないよね。」
という事になる。

今の手持ちの機材に満足してはいないが
まあ不足はない。

20年くらい前。
頻繁にアレヤコレヤを
購入したり、また手放したりしていた時期があった。
雑誌で見かけて「試してみたい」と思った機材は
見合う金額であれば躊躇せずに手に入れていた。
そして大概”身にならず”に終わった。

なので
”そういうことになる”ことを
もう十分知ってるから
というのが大きいかもしれない。
身の程を知っている
とも言えるし
刺激を求めず其処に留まっている
とも言える。