北に向かって

東京生活もだいぶ長いのだが
行動範囲が狭いせいもあって
あまりよく知らない。
東京を。

かといって福岡に詳しいわけでもなくて
東区とか博多区に関しては
ほぼ何もわからない。

つまりどこに居ても
”ずっとそこに留まっている”
だけなのだ。
それゆえにここ1年半余りの日々も
あまり苦痛に感じることなく
過ごせているのかもしれない。

そんななか
一週間に一度の買い出し”ついで”の
散歩の距離だだんだん伸びていっている。
近所ではあるけれど
今まで通ったことのない道。
名前だけは認識している隣町。
そういったトコロをぐるぐるしている。

だいたい気づけば北に向かって歩いている。
「へーこんなところあるんだ。」
と今更ながらに驚きつつ
その発見を楽しんでいる。

と同時に
ものすごく寂しい気持ちになる。

なんだろうなぁ。
こういう感情に名前付いてたっけなぁ。
るるるららら。