大きなもの

下北沢までは家から歩いて1時間。
たまに気が向いたら電車を使わず歩く。
グーグルマップを見ながらも
その時々で”薦め”とは違う道筋を選ぶ。
昨日は駒沢給水所の側を通る。
もちろん何度も通ったことあるのだけれど
見る度にちょっとドキッとする。
多少なりとも恐怖を感じる。
そしてこの給水所とともに生活するところを想像する。
夜になってすぐそばに”あの黒い影”があると思うと
落ち着かなくなるだろう。
家から行って帰るたびに目を伏せてやり過ごす努力をするだろう。

昔からちょっと大きめで歴史的なナニカシラがある建造物、
銅像、大仏、、そして城が怖い。
更に夜になるとその恐怖は増幅する。

祖父母の家が城のそばにあって
夜になるとそれをライトアップする光が廊下から見えた。
その光がもう怖くて怖くて、そこを通る時はずっと下を向いていなければならなかった。
実際の”城”が見えなくてもそれを”想像させる”ってだけでもう無理だった。

なんというか、威圧してくるような気がして苦手なんだろう。
きっと。