父、母、おばあちゃんとおじいちゃん、それにご先祖様の見ている彼岸花はきれいに咲いているだろうか?
なかなか会いに行けないご先祖さまにも楽しんでもらおうと、みなさんの目の前に植えた彼岸花はけっこう石がゴロゴロとした場所で咲かなかったんだけれど、3年ほど何度も植え直す。
白と赤をその年ごとに度ごとに交互に植えたもんだから、図らずも咲く頃にはきれいな紅白になっちゃって「みなさんすみません。こんなことになっちゃったよ」ってお墓の前で笑ったよ。
天才的にどんな種でも花を咲かせていた母にきっと笑われていると思うけれど、お花が大好きだったから喜んでるかな。
佐賀は遠いけれど。
でもきっとご先祖さま、おばあちゃんおじいちゃん、そしてお父さんお母さんと一緒に一同に介してわいわいと会える日までたくさんのお話を貯めておきます。
武藤家眠る場所はとっても空が広くて眺めがいいんだ。
「サツキは元気です」と、空に向かってまたくちずさむ秋のお彼岸。
母のだい好きだったあんころもちを作ろう。
最近とっても悲しいことがあったんだ。飲み込めないでいるけれど、昔そんなことを「飲み込まんでもヨカとよ。(飲み込まないでもいいんだよ)」って言ってくれた言葉を何度も思い出しています。
いつまでもいつまでもありがとう。
そんなお彼岸の入りの9月20日。
サツキ